〜研究のタネ:スタッフによるミニ研究〜


 児童労働 




児童労働とは
  • 子どものしごと -Child Work- ・・・OK!
    • しごとをしていても学校で勉強できる
    • 子どもの学年とからだの成長にあっている
    • けんこうに大きくなれて、生きていくために必要な力をつけられる


    児童労働 -Child Labour-
    • 学校に行って勉強できなくなる
    • けんこうに大きくなれない
    • からだに悪くキケン
    • 子どもらしい生活をうばう

      ひとつでもあてはまったら児童労働です!




ILOがいう児童労働って?


  1. 15さいより小さな子どもが大人と同じようにはたらくしごと

  • しごとをしてもいい年齢
    ・ふつうのしごと・・・15さい(途上国は14さい)
    ・かんたんなしごと・・・13さい(途上国は12さい)
    ・キケンなしごと・・・18さい


  2. 18さいより小さな子どもがするいちばん悪いしごと

     子ども兵士、むりやりはたらかされること
     ほうりつでやっていけないしごと
     子どものけんこうに悪く、キケンなしごと




子どもたちがはたらく理由


   子どもたちがはたらく大きな理由はまずしさです。
  • [その他の理由]
    ・学校に行けない
    ・子どもははたらくものだという考え方




児童労働の今

世界で2おく4600万人*の子どもたちが児童労働をしています。    
(→世界の子どもの7人に1人が児童労働をしていることになります。)

1.児童労働している子ども・・・2おく4600万人
 (15さいより小さい子ども・・・1おく8600万人)
 (10さいより小さい子ども・・・7300万人)

2.からだに悪くてキケンなしごとをしている子ども・・・1おく7100万人
 (15さいより小さな子ども・・・1おく1100万人)

3.何の理由もなくいちばん悪いしごとをしている子ども・・・840万人
  ×むりやりしごとをさせられている・・・570万人
  ×子ども兵士・・・30万人
  ×よくないしごとをしている・・・240万人


*2002年の数

2006年・・・2おく2200万人、2010年・・・2おく1500万人
 ★2002年→2006年→2010年をくらべると、児童労働の人数はへってきています。









児童労働をしている子どもたちの数は、私たちが住んでいるアジア太平洋ちいきでいちばん多くなっています。これは、人口の多さとかんけいしていて、アジアでは5人に1人が児童労働をしていることになる数です。

しかし、アジアより人口がすくないサハラさばくより南のちいきでは3人に1人が児童労働をしていることになります。




地図で見る児童労働のわりあい

↑クリックでより大きな地図を表示



児童労働とキケンでからだに悪いしごとをしている子ども

  



さんぎょうべつ

児童労働が一番多いさんぎょうは「のうぎょう」です。


1.のうぎょう

のうぎょうは大人にとってもキケンなしごとの1つですが、子どもたちにとっては大人よりさらにキケンです。どのようにキケンかというと、きかいやのりものにかかわるキケン、畑でつかうくすりによるキケン、おもいにもつを運ぶときやつかれによってケガをするキケンなどがあります。


2.ものをつくるしごと(せいぞうぎょう)

マッチ、花火、チョークなどをつくっている子どもたちは、ざいりょうのばくはつや道具によってケガをしたり、からだに悪い細かいちりを吸いこんだりして病気になります。ものづくりでは、細かいしごとのできる小さな子どもの手がやくだつと思われています。






シエラレオネ


シエラレオネの国旗
〜ダイヤを見つけるために砂をほっている18さい元子ども兵士〜

あさ6時から午後3時まで砂をほっている。おやかたからもらうのは1日700レオン(約30円)。そして、お昼ごはんは汁かけごはんがいっぱいつくだけ。こんな生活はいやでも、他に生きていくほうほうを知らない。元気なあいだはいいが、病気になったらおわりだ。





イスラエル(ガザ地区)


イスラエルの国旗
ガザ地区では、パレスチナの2つのグループ、ファタハとハマスがあらそっています。2006年に、ガザでおこなわれた集まりで、おもちゃのじゅうを手にじめんをはって進む男の子がいました、なぜかというと、ハマスはパレスチナ人の若者を兵士にしようといっしょうけんめいなので、男の子たちにおもちゃのじゅうを持たせました。





サッカーボールをぬう子どもたち

パキスタンの国旗

世界のサッカーボールの約75%は、パキスタンのシアルコット地区で生産されています。1996年におこなわれたシアルコット地区でのちょうさによると、およそ7000人の子どもたちがほとんど学校にも行かずボールをぬっていました。





チョコレートのむこうがわ

チョコレートのもとになっているカカオをつくっているのうじょうでは、25万人をこえる西アフリカの子どもたちがはたらいていました。2000年にこのことがわかりました。




インド


インドの国旗


インドでは、水をくんで運ぶことは女の人のしごとです。かんそうした地域では、少女たちまでも遠い泉から家まで水を運ぶのに1日6時間のはたらきます。

多くのインドの人びとがきょういくの大切さをみとめていますが、きょういくにはお金がかかります。じゅぎょうをうけるお金やせいふくをかうお金などはおやがはらわなければいけません。多くの子どもたちは、はたらいておやや家のくらしを守るために学校をとちゅうでやめます。








児童労働反対世界デー 6月12日



 「児童労働をなくすことを世界人呼びかける日」として、2002年にILOが決めました。
かざぐるまがシンボルです。








リサーチ担当:玉城裕美

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