絵本のなまえくらべ



 作:北欧民話
 絵:マーシャ・ブラウン
 訳:瀬田 貞二
 出版社:福音館書店
 国:ノルウェー
「三びきのやぎのがらがらどん」
えいご:「The Three Billy Goats Gruff」
Billy Goatsは「オスのヤギ」
Gruffは「しわがれた声の」
そのままの意味は
「三びきのしわがれ声のオスヤギ」

しわがれた声を「がらがら」とし、そこに「くん」でも「ちゃん」でもなく、「どん」をつけたところが、絵にぴったりですね。






 作・絵: トミー・アンゲラー
 訳: 今江 祥智
 出版社:偕成社
 国:アメリカ
 (作者はフランス出身)
「すてきな三にんぐみ」
えいご:「The Three Robbers」
そのままのいみは
「三にんの とうぞく」

本のひょうしの絵は、ちょっとこわいので、もしなまえが「三にんの とうぞく」だったら、こわいおはなしに見えますね。
でも、「すてきな」といわれると、どんな人たちかワクワクしてきます。








 作:ジーン・ジオン
 絵:マーガレット・ブロイ・グレアム
 訳:渡辺茂男
 出版社:福音館書店
 国:アメリカ
「どろんこハリー」
えいご:「HARRY, The Dirty Dog」
そのままのいみは
「きたない犬のハリー」

「きたない」だと、わるいことのようですが、「どろんこ」だと、たのしそう。
こどもは どろあそびが 大好きですものね。





 作・絵:バージニア・リー・バートン
 訳:村岡 花子
 出版社:福音館書店
 国:アメリカ
「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」
えいご:「Choo Choo」

そのままのいみは
 「チュー チュー」

「Choo Choo」は、きかんしゃのはしるおとを
あらわしていますが、「ちゅうちゅう」だけでは
なんのおはなしか わかりにくいので、(ねずみのなきごえ
みたいですしね)
「いたずらきかんしゃ」がついているのですね。







 作・絵: モーリス・センダック
 訳: じんぐう てるお
 出版社:冨山房
 国:アメリカ

「まよなかのだいどころ」
えいご:「In the Night Kitchen」

そのままのいみは
「よるの だいどころの なかで」

「よる」だけより「まよなか」だと、ふしぎなことが
おこりそうな かんじがしませんか?
えいごでは「In」という、「なかで」をいみする
ことばがついています。







 作・絵: モーリス・センダック
 訳: じんぐう てるお
 出版社:冨山房
 国:アメリカ

「かいじゅうたちのいるところ」
えいご:「Where The Wild Things Are」

「かいじゅう」というと、えいごでは「monster」(モンスター)ということばもありますが、この本では「wild things」なんですね。
「やばんな」「あらっぽい」いきもの、というかんじです。







 作・絵: レオ・レオニ
 訳: 藤田 圭雄
 出版社:至光館
 国:アメリカ

「あおくんときいろちゃん」
えいご:「Little Blue and Little Yellow」

「Little」は「ちいさな」「こどもの」といういみです。
男の子なのか女の子なのかはわかりません。
日本では、むかしは「あおはおとこのこのいろ」という
イメージがあったので、「あおくん」にしたのかもしれ
ませんね。







 作・絵:エリック・カール
 訳:もり ひさし
 出版社:至光館
 国:アメリカ

「はらぺこあおむし」
えいご:「The Very Hungry Caterpillar」

そのままのいみは
「とってもおなかがすいた あおむし」

「Very」は「とっても」「すごく」といういみです。
ほんとうにおなかがすいていることが
「はらぺこ」というとよくわかりますね。






 作・絵:ピーター・スピア
 訳:松川 真弓
 出版社:評論社
 国:アメリカ

「きっとみんなよろこぶよ!」
えいご:「Oh, Were They Ever Happy!」

お父さんお母さんが るすのあいだに 3にんのこどもたちがいいことを思いつきました。

「ああ、みんながよろこんでくれたらいいなあ」
 
たのしみなきもちがタイトルにこめられています。






 作:パットハッチンス
 訳:乾 侑美子
 出版社:偕成社
 国:アメリカ

「おまたせクッキー」
えいご:「The Doorbell Rang」

そのままのいみは
「げんかんのベルがなった」

おやつのクッキーをたべようとすると、ベルがなって
おともだちがどんどんくるというおはなし。
えいごでは、ベルをえほんのなまえにつけてますが、
にほんごでは、ベルよりも なかなかたべられない
クッキーの方をえほんのなまえにつけています。 
クッキーの方が、こどもはだいすきですものね。






作・絵:シェル・シルヴァスタイン
訳:ほんだ きんいちろう
出版社:篠崎書林
国:アメリカ

「おおきな木」
えいご:「The Giving Tree」

そのままのいみは
「あたえる木」

大好きなちびっこのために ほしがるものをあたえつづける木。
さいごはきりかぶだけになってしまうちょっとせつないおはなしです。
えいごではおはなしのないようそのままに「あたえる」となっていますが、にほんごでは「おおきな」に かえてあり、せつなさはかんじられません。






 作・絵:ピーター・スピア
 訳:わたなべ しげお ,
   増井 光子
 出版社:冨山房
 国:アメリカ

「ごろろ ううう ぶうぶう」
えいご:「Gobble Growl Grunt」

「gobble」は シチメンチョウのなきごえ
「growl」は 犬やライオンなどの うなりごえ
「grunt」は ブタのひくいなきごえ
「G」でそろえてあるのですね。

シチメンチョウ(七面鳥)は日本ではあまり なじみがないですが、アメリカなどでは よくたべます。

どうぶつのなきごえがいっぱいの たのしいえほんです。






 作・絵:H.A.レイ
 訳:光吉 夏弥 ほか
 出版社:岩波書店 ほか
 国:アメリカ
  (作者はドイツ出身)

「ひとまねこざる」 (「おさるのジョージ」)
えいご:「Curious George」

そのままのいみは
「こうきしんのつよい ジョージ」
 
にほんでは すっかりおなじみの「おさるのジョージ」ですが、はじめは「ひとまねこざる」というなまえでした。
えいごのなまえではさるはついていません。
「さる」ではなく「おさる」にしたところがかわいらしいですね。






 作・絵: ドン・フリーマン
 訳: 松岡 享子
 出版社:偕成社
 国:アメリカ

「くまのコールテンくん」
えいご:「Corduroy」

いまはあまりいいませんが むかしは「Corduroy(コーデュロイ)というぬののしゅるいのことを「コールテン」とよんでいました。
えいごでは「コーデュロイ」だけですが、にほんごでは「くん」をつけてしたしみやすいなまえになっていますね。






 作・絵:エズラ・ジャック・キーツ
     パット・シェール 
 訳:さくまゆみこ
 出版社:徳間書店
 国:アメリカ

「ぼくのいぬがまいごです!」
えいご:「My Dog Is Lost!」

えいごもにほんごもえほんのなまえはおなじですが、
おもしろいのはえほんのひょうしのうらです。

「ミ ペーロ セ ア ペルディート!」と
スペインごでかかれています。
スペインごしかはなせないしゅじんこうの 
きもちがよくわかりますね。









リサーチ:瀧澤愛子(チームきっず2009)

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