いろいろなコミュニケーション

コミュニケーションとは
1) 言葉によるコミュニケーション
2) 言葉によらないコミュニケーション(非言語:ノンバーバルコミュニケーション)
 * われわれは通常この2つを組み合わせて発信している



ナップの分類(Knapp 1972)


動作行動・・・ジェスチャー、顔の表情、目の動き
身体特徴・・・体格や身体の形、体重、皮膚の色
接触行動・・・子どもの頭をなでる
パラ言語・・・声の高さやリズム、ため息、あくび
近接学・・・座席の決め方、会話の距離
人口品・・・眼鏡、かつら、衣服、口紅
環境要因・・・室内装飾、照明、色、音楽


   =パラ言語=
   感情100%のうち
    ・言葉 ・・・7%
    ・声による感情表現(パラ言語) ・・・38%
    ・顔による感情表現 ・・・55%
           (メラビアン 1972)




近接学 〜バブルはかり〜


1) 密接距離・・・0〜45㎝
2) 個体距離・・・45〜120㎝
3) 社会距離・・・120〜360㎝
4) 公衆距離・・・360㎝以上

 前日の実践結果から・・・
  家族は1)友人は2)初対面は3)






日本と欧米 しぐさのちがい

● 自分のことを指すとき

 日本:鼻を指す →顔を知ってもらう
 欧米:胸に手をあてる →心を知ってもらう

● お金をあらわすとき

 日本:指で丸をつくる
 欧米:人差し指と親指をこすり合わせる

● 「いってらっしゃい」
 日本:手を振る
 欧米:手を交互にグーとパー

● 人の話を聞くとき
 日本:よくうなずく
 欧米:ほとんどうなずかない

うなずきながら話を聞く方が、うなずかないで聞くよりも、相手がたくさん話してくれる!・・・らしい

話す人は、うなずいて聞いてくれる人を良く思う。さらに、うなずきながら聞いた方が、うなずかないで聞くより楽しく聞ける!・・・らしい

↑実験した人がいるんだって!




音声を使わないコミュニケーション 手話


・手話ってなあに?

日本には2種類の手話がある
日本手話 耳が聞こえない人々の文化の仲で生まれた純粋な視覚言語
(文法・表現が日本語と違う)
日本語対応手話 日本語の語順にあわせて手話単語を表す(「て、に、を、は」等の助詞も唇の動きで表す)中途失聴者、難聴者が使う


現在世界中に120以上の手話がある
それらの手話はお互いに全く通じないわけでなく、お互いにイメージしやすい表現・方法を取れば意思疎通ができる。『言葉の壁を越える』という音声言語では困難なことをクリアできる。

 * ヨーロッパを中心に発展した国際手話が手話世界の共通語
   言葉の多さ・正しい語順も重要だけど一番大切なのは、ゆたかな表情と口型だそうです。



・手話の特徴
音が聞こえない世界では、聴覚以外の方法で、相手の気持ちを確かめるこ   
とでコミュニケーションする。
 1. 相手の顔を見なければ会話ができない
 2. 席次・席順などは相手の手話が見えやすいように工夫されている


・手話の工夫
誤解のもとになるもので物事をはっきり伝える
  Ex.骨を折る→ たいへん
    油を売る→ サボる
    手を切る→ 縁を切る
  Ex.時間は◯時◯分と正確な数字で伝える
  
 *方言、男言葉女言葉、老若で使い分けられている手話もある


『きちんと伝わる はじめての手話』なつめ社刊より  





まとめ
今回3人で担当を決めてそれぞれ自分で選んだコミュニケーション手段について研究しました。
研究し終わって話し合ったところ、どの方法にも豊かな表現とボディランゲージが必要で、それが言葉で表現しきれないことを補ってくれることがわかりました。
他にも「人に気持ちを伝える方法」にはアイコンタクト、声、歌、点字などいろいろな方法があります。これを機会に時間をみつけて研究してみたいと思います。






「いろいろなコミュニケーション」:阪ゆかり、安藤敦子、早川 祐子


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